【Q&A】塗装面を次亜塩素酸やアルコールで消毒しても大丈夫?
-
投稿日:2022年02月28日 投稿者:外渉課
カテゴリー:LOHAS material | お知らせ
-
まだまだ新型コロナウイルスの影響が続いていますね。
次亜塩素酸を希釈して使用したり
アルコール消毒を使用する頻度は高く
まだまだ新型コロナウイルスに気を付けて生活しなくてはならない状況です。
生活の中でも次亜塩素酸やアルコールを使用する場面は
多くあるかと思います。
LOHAS OILで塗装された面について、
「次亜塩素酸やアルコールで消毒したいけれど大丈夫?」
「次亜塩素酸やアルコールが塗装面に付着したけれど大丈夫?」
と気にされる方も多いと思いますので
下記、注意点などを記載しますのでご確認ください。
①次亜塩素酸の場合
漂白剤の成分であり、漂白・除菌・殺菌作用は強いです。
漂白の作用が強すぎて、塗装面には大きなダメージを負いかねません。
起きうる可能性はこのようなものがあります。
◆塗装面が剥離する
一般的には塗料が浸透している箇所は問題ないのですが、
表面の木の部分まで剥離させてしまうため、
単純に塗装面が剥離する可能性が高いです。
◆塗装面が漂白され白っぽくなる
漂白成分が強いため、表面が白っぽい染みが無数にできます。
無垢材に漂白剤を垂らすと白くなりますが、
それと同様な現象が塗装を行っていても起こります。
ただし、上記は原液を使用した際です。
基本的に消毒を行う際は
次亜塩素酸を使用することが多く
10倍以上で希釈した際は上記の現象は起きにくくなります。
それでも成分が残留していると上記の現象が起きる可能性がありますので
次亜塩素酸の水分はしっかり取り除くようにしてください。
②アルコールの場合
アルコールについては、
一般的に医療用エタノール、食用エタノールに精製水を加えた
アルコール度数65~80%程度のものが多く出回っています。
アルコールを使用した場合に起きうる可能性はこのようなものがあります。
◆シミの原因になる
アルコールも次亜塩素酸と同様に汚れを分解する力があります。
さらに精製水も含まれているため、シミの原因にもなります。
垂らしたままにしておくと、白い染みになりますので、
使用後垂らした箇所はしっかりと拭き取ってください。
特に噴霧するタイプのアルコール消毒は気付かぬうちに
塗装面に付着され、拭き取らないケースが多いので
気付いたらシミになっていた!とならぬよう噴霧場所の周辺は
日頃からふき取りを行うことが望ましいです。
◆乾燥状態に陥る
アルコールは乾燥を促進させる効果もあるため、
過度な使用は、木材を乾燥させてしまう原因にもなります。
要は乾燥肌になってしまいます。
毎日過度な使用をしていると、木の表面が乾燥してきますので、
白っぽくなったり、汚れが付きやすくなったり、
撥水性が落ちたりする原因にもなります。
アルコール入りの除菌ウェットティッシュなどの使用は
できるだけ頻度を押さえ、必要な場合のみにし、
過度な使用は避けてください。
表面をこする行為は顔料や油分を取り去ることにもつながります。
できるだけこすり過ぎず優しく拭き取るように心掛けましょう。
また、プッシュ式で噴霧するタイプはアルコールが広がりやすいので
吸水シートなどの上で使用したり
周辺にマットなどがあると安心ですね。
★まとめ
次亜塩素酸やアルコールは過度な使用は控え
できるだけ濃度の低いもので水分を残さないよう使用しましょう。
塗装面をこすり過ぎることは塗膜を剥離させたり
顔料を取り除いてしまうので、優しく拭き取ってあげることも
ポイントです。
決して使用できないということではないので、
塗料の性質を理解して
日頃のメンテナンスにご活躍ください。
★もし症状が出てしまったら
上記のような症状が出てしまった場合は
表面をサンドペーパーやサンダーで軽く研磨し
再度塗装すれば解決します。
木材の場合は何度も復活しますので
メンテナンスとして覚えておくと安心です。
(場合により、色の入り方に差が出たり、吸い込み方に違いが出ますので
ご注意ください)
OK-DEPOT フセヒロシ